[経済]なんとなく保守の注釈


以前、http://d.hatena.ne.jp/kaishajin/20070927で「ウォーラステインと森嶋=置塩=マルクスの定理の関係を、勝手に解釈して述べて、意味不明は発表をした記憶がある」と書いたが、それについて若干の解説をする。

といっても、私もそこまで詳しいわけではないので、以下、松尾匡氏のHPより引用する


http://www.mii.kurume-u.ac.jp/~tadasu/yougo_fmt.htmlより


①【マルクスの基本定理の意義】
「正の利潤を発生させるような価格ならどんな価格であったとしても、そのもとで労働が搾取されている」ことをしめした


これを拡張して
②【一般的商品搾取定理】
「バナナ1単位生産するための直接・間接投下バナナ量が1より小さいことも正の利潤の存在と同値なのだから、労働の搾取という言い方が許されるならば、利潤の源泉はバナナが搾取されることなりという言い方もできることになってしまう。労働だけ特権化して搾取呼ばわりする筋合いはない」


ちなみに①と②は労働を特権的に見るかどうかで、対立しているらしい。
それはともかく、①、②いずれの場合でも、「搾取」により、利潤が低下する傾向にあるとすれば、*1資本は利潤を求め「外延」に拡大する傾向がある、ということも厳密にもいえるのでは、と考えた。

*1:http://ja.wikipedia.org/wiki/利潤率の傾向的低下の法則 参照